~テクノエイド協会が障害者自立支援機器の開発と利活用の好事例を発表~
軟骨伝導補聴器が技術開発研究部門で好事例賞を受賞
2018年12月26日
リオンと奈良県立医科大学の共同研究により開発・発売した軟骨伝導補聴器「HB-J1CC」が、公益財団法人テクノエイド協会主催の障害者自立支援機器導入好事例普及事業において、技術開発研究部門の好事例賞を受賞しました。
公益財団法人テクノエイド協会※は、障害者ニーズを的確に踏まえて支援機器を開発し製品化した企業や研究機関、さらには支援機器を効果的に導入し利活用している福祉事業所等を全国各地から募り、見本となる好事例を表彰する事業を今年度より新たにスタートしました。この事業における平成30年度の技術開発研究部門の好事例賞として、当社の軟骨伝導補聴器「HB-J1CC」が選ばれ、研究を共に手掛けた奈良県立医科大学とともに受賞しました。
写真:軟骨伝導補聴器「HB-J1CC」(2017年11月から取扱医療機関で適応と診断された方へ販売開始)
※公益財団法人テクノエイド協会は、障害者や高齢者のための科学技術等を応用した福祉用具にかかわる各種の事業活動を行っています。障害者自立支援機器導入好事例普及事業の詳細はこちらからご覧いただけます。
軟骨伝導補聴器とは
奈良県立医科大学との7年間に及ぶ研究の末に生まれた「軟骨伝導補聴器」は、従来にない構造の振動子を利用し、医薬品医療機器等法の承認を受けています。軟骨伝導は音の伝導経路として、従来から知られていた気導、骨導とは異なる、奈良県立医科大学の細井裕司理事長・学長により新たに発見された第3の経路であり、この経路を利用した世界で初めての補聴器がリオンの「軟骨伝導補聴器」です。
通常の補聴器のイヤホンの代わりに、振動子を外耳道入口の軟骨部に装着することで、軟骨部を経由して振動を伝え、音の聞き取りを可能にします。一般的な耳かけ型補聴器と同じように小さくて目立ちにくい形状で、装用に伴う痛みなど身体への負担が少なく、装用するための手術も必要ありません。
主に、外耳道閉鎖症や耳だれなどにより、一般的な気導補聴器が使えず、ヘッドバンドタイプやメガネ型などの骨導補聴器や、埋め込み型骨導補聴器を使用されている方にとって福音となる補聴器です。さらに、20歳以下の方が購入される際には「子ども価格」をご用意しています。なお、この補聴器は取扱医療機関で適応と診断された方がご購入いただける補聴器です。
軟骨伝導補聴器の詳細はリオネット補聴器特設サイト、または下記バナーからご覧いただけます。