RION Techinical Journal Vol.1
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今からおよそ80年前の1940年、実業家であった小林采うねお男氏が中心となり、物理学の基礎および応用研究を指向する研究所として、「小林理学研究所」が設立されました。その後、研究の中心を音響学に置くこととなり、研究成果の結晶、製品化を目的として1944年、小林理研製作所が設立されます。これが私たちリオンのルーツです。未曾有の気候変動や蔓延する感染症など、様々な社会問題が世界中で噴出する現代。この混沌の時代に、私たちが何を成すべきか、どの方向を向いて汗を流すべきかと考える時、私はあらためて、始祖である小林采男氏の想いに立ち返ります。小林氏はそもそも僧侶になりたかったと聞きます。人々の安寧を願い、問題を抱え、困っている人々に救いを与えるためです。やがて小林氏は自身の想いを現実のものとするには、科学の力、技術の力が必要だと考えるようになりました。そして、小林理学研究所の設立へとつながっていくのです。時を経ても、私たちリオンの視線にブレはありません。日々、向き合うのは、人々がいま、何を求めているかという問い。科学と技術によって、暮らしをより良く、健やかな社会を支えていくために。私たちリオンは、真摯に、耳を傾け続けます。代表取締役社長清水 健一リオンのことだま人を助け、社会を支えたい。だから私たちは技術を磨き続ける。

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