補聴器の未来社会の難聴者への理解の高まり公共の場での音声情報の発信超高齢社会における難聴問題への社会の理解補聴器の入手を手軽にする経済的な配慮どこでも快適に使える補聴器の実現高齢者の難聴の自覚と補聴の認識補聴器を活用できる社会難聴問題の社会認知難聴の自覚補聴器の進歩無線インフラ補聴器入手の経済的配慮難聴者への理解補聴器の未来補聴器を活用できる社会にするために2030年の未来社会において、補聴器をより活用できるようにするために必要な条件を6つに分けて整理した。項目は難聴に関するものと、補聴器に関するものに大別される。6つの項目はいずれも重要ながら、特に難聴者の自覚と補聴器入手の経済的配慮が、補聴器普及のカギとなる。想定された「2030年 暮らしの中の補聴器」人々の生活シーンや補聴器に関わる状況などを、35のテーマに分けて設定した。そのうち、たとえば入浴中の会話は防水機能により実現し、おしゃれを楽しみたいなどのニーズも小型化や豊富なデザインによって達成されている。35のテーマがすべて実現される2030年には、難聴者の暮らしぶりは大きく変わっているはずだ。リオンは2014年の段階で、2030年の補聴器のあるべき姿を定め、それを実現するため努力を重ねてきた。ここでは、その中間点にあたる2022年を目前に控えた、現時点での達成状況を紹介する。成沢 良幸技術開発センター。日本補聴器工業会理事長。1974年にリオン入社以来、補聴器の研究開発に従事。世界初の防水型補聴器開発をはじめ、補聴器の発展に大きく貢献。補聴器の振興におけるメーカー、業界、利用者をつなぐ架け橋として日々、活動を続ける。作成メンバー/綿貫敬介、中市真理子、近藤幸弘、成沢良幸株式会社シフト(描画デザイン)取材・文/竹林 篤実
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