進化する、音響と振動の技術1921年、強誘電体(外部に電場がなくても電極双極子が整列し、双極子の方向が電場によって変化できる物質)であることが報告され、イヤホンやマイクロホンなどの圧電素子として利用されるようになった、ロッシェル塩。小林理学研究所ではかつて、培養生産も行われていた複塩である。以前は「音を伝える」上で欠かせない物質として知られていたが、現在では他の材料にその役目を譲っている。取材協力/小林理学研究所 音響科学博物館撮影/赤羽 佑樹「ロッシェル塩」小林理学研究所 音響科学博物館蔵The World Of Acoustics
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