シンガポールの水害リスク軽減を担う貯水池であり憩いの場所「マリーナ・バラージ」。休日は中国の桂林に似た観光スポット「リトルギリン」までサイクリング。シンガポールナガセシンガポールマリーナ・バラージリトル・ギリンマリーナベイ・サンズチャンギ国際空港ジュラシック マイル 1997年にナガセシンガポールに入社して以来、25年間勤務しています。弊社は日本の化学系専門商社である長瀬産業株式会社の現地法人で、主に化学品、合成樹脂、電子材料、食品素材などの輸出入、国内販売、マーケティングを行なっています。シンガポール内にはセールス、サービスセンター、食品素材ラボの3つの拠点があり、現在75名ほどの社員が働いています。私はそこで2人のエンジニアを部下に持ち、サービスセンターの業務をリードしています。昔から機械のトラブルシューティングや修理に興味があり、ナガセでの仕事を楽しんでいます。 リオンとの繋がりは2000年頃に遡ります。シンガポール国内や近隣諸国の電機・電子産業や医薬品関係のメーカーに、リオンの微粒子計測器の販売およびテクニカルサービスを提供する代理店として関わっています。今まで10回以上、日本のリオン本社に伺い、装置の校正やトラブルシューティングなどのトレーニングもしてきました。微粒子計測器は、主にシンガポールに拠点を置く企業のクリーンルームの清浄度管理や工程で使用するケミカル、また医薬品などの製品の品質を担保するために使われています。顧客は日系企業が多く、リオンの微粒子計測器は、測定再現性が高く正確な粒子数を測ることができる点で、お客様から高く評価されています。また、トラブルの際の真摯な対応など、サービスサポート体制も喜ばれています。今後、更に現地の製品ニーズに適応していくとすれば、次のことが考えられます。一つ目は装置サイズの小型化です。既存の装置はファンクション毎に装置の役割が分かれていることで、不具合箇所の見極めが容易であるという点が強みとなっていますが、一方でオールインワンタイプのコンパクトな製品にも需要があります。二つ目は、お客様の設備と製品の通信制御の改善でしょうか。インライン測定時のWi-Fi対応のデータ送信がスムーズにできるようになることを期待しています。 コロナ禍のロックダウン時は、オフィスへの出勤も許されず、検査用標準器となる微粒子計測器の性能保守にひと苦労しました。ようやくシンガポールも状況が良くなり、観光地の人通りも賑やかになってきました。日本からの観光客や出張者が戻ってきてくれる日が待ち遠しいです。シンガポール編16シンガポールを象徴する巨大ホテル「マリーナベイ・サンズ」を一望するベイエリア。空港近くのサイクリングスポットである「ジュラシックマイル」。ブルースさんが勤務するナガセシンガポールのサービスセンターオフィス。長年、リオンの微粒子計測器を販売するシンガポールのパートナー企業「ナガセシンガポール」とは?ブルース・リム Bruce Lim1968年シンガポール生まれ。地元のポリテクニックで電子・電気工学のディプロマを取得。1997年ナガセシンガポール入社。現在、2人のエンジニアを部下に持ちサービスセンターの業務をリードしている。2人の子供を持ち、毎年家族でクルーズにでかけるのが恒例。海外で働くリオンのスタッフやパートーナーによる、現地の仕事や暮らしについてのレポート。異国でリオンがどのように貢献しているのか、かの地での暮らしぶりはどのようなものなのかなどを、毎号、リレー方式で紹介していく。FROM OVERSEAS
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