RION Techinical Journal Vol.5
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進化する、音響と振動の技術1876年、英国の科学者であるフランシス・ガルトンは、高い周波数での可聴音を調べるため、つまり人の聴力の違いを測るための機器を開発した。そして1900年にはドイツの物理学者であるマックス・トーマス・エーデルマン親子が改良を加えた結果、この奇妙な形のツールが完成した。聴力計測、音響計測の歴史上、重要な意味を持つこのツール。口から空気を送り込むと、およそ30,000Hz(猫が識別できる上限程度の周波数)の音を発生させることができる。取材協力/小林理学研究所 音響科学博物館撮影/赤羽 佑樹「ガルトンの超音波笛[エーデルマンパイプ]」小林理学研究所 音響科学博物館蔵The World Of Acoustics

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