「カーボン・マイクロホン[炭素型送話器]」小林理学研究所 音響科学博物館蔵音を電気信号に変換する素子として炭素を使用した1900年代初頭のマイクロホン。マイクロホンの本体は、フレームに3本のコイル・スプリングで吊るすことで、支持台からの振動を避けている。もとは、トーマス・エジソンやエドワード・ヒューズらが、炭素の粉を詰めた容器に振動板を付け、音の圧力によって生じた炭素粉の接触抵抗を電気信号として取り出すマイクロホンを1800年代後半に発明し、社会に浸透していったものである。取材協力/小林理学研究所 音響科学博物館 撮影/赤羽 佑樹進化する、音響と振動の技術The World Of Acoustics
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