ベトナム最大の病床数を備える国立バックマイ病院において
当社が支援した越日聴覚検査センターが開設
2016年04月26日
リオン株式会社が、ベトナム最大の病床数を備える国立バックマイ病院との覚書に基づき支援した同病院内の越日聴覚検査センター「Vietnam-Japan Audiology Center」が完成し、4月25日に開所式を実施しました。なお、当社からは代表取締役社長 清水健一、取締役医療機器事業部長 若林友晴など5名が出席しました。
当社では、昨年10月8日にベトナム最大の病床数を備える国立バックマイ病院と、ベトナム国内の難聴者救済に向け聴覚検査機器の普及および補聴器の適切な供給システム構築に関してお互いに協力する旨の覚書を締結しました。その第一弾として、バックマイ病院がこのたび開設した越日聴覚検査センターへ、当社のオージオメータなど聴覚検査機器を提供しました。
ベトナム国内には、約100万人の聴覚障害者がいると推定されており、補聴器の普及はある程度進んでいますが、正確な聴覚検査によるフィッティングはあまり普及していないのが現状です。補聴器を選定するために、聴力の測定や言葉の聞き取り測定が大切であり、そのためにはオージオメータなど聴覚検査機器が必要となります。
当社では、このたび開設した越日聴覚検査センターにおいて、オージオメータなど聴覚検査機器の取扱いに関する指導を行うとともに、ベトナム全域における聴覚検査の普及活動や正しい聴覚検査による補聴器の供給の体制について支援していきます。なお、将来的には駐在員事務所の設置も検討していきます。
本件につきましては、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2015年度「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」において採択された「ベトナム国難聴者聴覚検査・診断機器普及促進事業」内での取組みとなっています。
バックマイ病院(Bach Mai Hospital)について
- 所在地 78 Giai Phong Street, Dong Da District, Hanoi
- 概 要 ベトナムには国立病院が44病院あり、その一つであるバックマイ病院は首都ハノイにあり、約1,400床を有する同国最大の総合病院です。
越日聴覚検査センターの概要
「Vietnam-Japan Audiology Center」・・・越日聴覚検査センター
- Audiometric Test Room / 聴覚検査室(2部屋)
- Hearing Aid Fitting Room / 難聴者サポート室(1部屋)
開所式について
現地にて4月25日に開催された開所式には、バックマイ病院、ベトナム保健省、JICAベトナム、奈良県立医科大学の関係者および当社代表取締役社長の清水健一など約30名が参列し盛大に執り行われ、現地における期待の大きさが伺えました。
(左)リオン株式会社 清水社長、(右)バックマイ病院 Assoc. Prof. Do Doan Loi Deputy Director
越日聴覚検査センターの開所式