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~国際協力機構及びベトナム交通運輸省と連携してベトナムにおける環境対策セミナーを開催~
リオンの技術と知見で航空機騒音の課題解決に取り組むことを表明

2018年12月12日

弊社登壇者

リオンは、2018年11月29日、ベトナムの首都ハノイで、国際協力機構(以下JICA)及びベトナム交通運輸省(MOT)と連携して 「ベトナムにおける航空機騒音に関する総合的環境政策セミナー2018」を開催しました。
このセミナーのなかで、ベトナムにおける航空機騒音による環境課題に対して、当社の技術と知見を提供し、ベトナムの発展の一助となる協力を今後も推し進めていくことを表明しました。
なお、本セミナーは、日越外交関係樹立45周年事業の一環として行われ、当社からは代表取締役社長 清水健一と取締役環境機器事業部長 岩橋清勝が登壇しました。


近年のベトナムでは、交通インフラの発展に伴い環境問題が深刻化し、排気ガスによる大気汚染や騒音・振動等の健康への影響が懸念されています。なかでもハノイなどの都市部空港では、増加する航空輸送による騒音対策が深刻な環境課題として挙げられています。
一方、当社は、日本国内において40年以上にわたる航空機騒音監視装置の販売、保守サービスおよび測定方法の開発実績があります。この技術や経験を生かしベトナムにも貢献したいと考え、JICAの支援のもと、2018年9月にベトナム民間航空局(CAAV)及びベトナム空港公社(ACV)と当社による3社契約を締結しました。この締結を踏まえ、ベトナムで初となる航空機騒音観測システムをノイバイ国際空港(ハノイ市)に導入することとなり、機器の設置及び技術指導とともに、騒音対策のための法整備等、ソフト面の技術協力を実施する予定です。
本セミナーは、ベトナムにおける航空機騒音の現状を日越相互が理解し、日本企業の技術や政府・自治体等による法制度・政策面における取り組みを共有することで、今後の航空機騒音問題への対応に役立てるという目的のもと、ベトナム民間航空局と当社が協力して企画し、JICAとベトナム交通運輸省の共催により開催しました。
当社代表取締役社長 清水健一は、挨拶のなかで「ベトナムとの交流を通じて、これまで培った技術と知見をもとに、航空機騒音の課題解決の力になりたい。」 と述べ、取締役環境機器事業部長 岩橋清勝は、航空機騒音に関する課題を解決するための取り組みと活動計画について講演しました。来場者からは期待の声が数多く寄せられました。
当社は、今後とも製品やサービスを通して、ベトナムの生活の質の向上と障壁のない社会の実現に向けて、協力してまいります。


報告会の概要

  • 日 時 2018年 11月29日(木) 9:00~16:00/現地時間
  • 会 場 メリアハノイホテル
  • 参加者 102名
  • 主 催 国際協力機構(JICA)、ベトナム交通運輸省(MOT)
  • 協 力 リオン株式会社、ベトナム民間航空局(CAAV)、ベトナム空港公社(ACV)
  • 後 援 在ベトナム日本国大使館、国土交通省航空局

「航空機騒音に関する総合的環境政策セミナー」 主な式次第

来賓挨拶
 ベトナム交通運輸省副大臣 Nguyen Ngoc Dong 氏
 在ベトナム日本国大使  梅田 邦夫 氏
 国土交通省 大臣官房審議官  堀内 丈太郎 氏
 JICAベトナム事務所長  小中 鉄雄 氏
 当社代表取締役社長  清水 健一
講演1
【航空機騒音の環境行政に関する政策、現状と課題】
 ベトナム民間航空局(CAAV) 環境科学技術部
 副部長 Vu Thi Thanh 氏
講演2
【日本における航空機騒音に関する環境対策】
 国土交通省航空局航空ネットワーク部
 空港業務課課長補佐  寺坂 謙史 氏
講演3
【空港周辺の音環境保全のための航空機騒音予測の最新動向】
 一般財団法人 空港振興・環境整備支援機構
 理事  山田 一郎 氏
講演4
【ベトナムでの交通騒音によるアノイアンスに関する社会音響調査】
 国立大学法人 島根大学助教授
 Nguyen Thu Lan 氏
講演5
【ベトナムにおける交通騒音の測定事例】
 科学技術研究所(ITST)
講演6
【ベトナムの空港における航空機騒音の状況と対策】
 ベトナム空港公社(ACV)
講演7
【リオンの技術によるベトナムの課題解決に向けて】
 当社取締役環境機器事業部長  岩橋 清勝


    セミナー当日の記念撮影



ベトナムでの当社の取り組みの概要(環境機器事業部)