古代から現代まで、物体の体積を測定する方法としては、物体を水に沈めて溢れた量を測るアルキメデス法が多く採られている。また、容積を測定する場合は、容積(空洞)に油などの液体を流し込み、その量を測るというビュレット法が一般的に使われている。
いずれの手法も液体を使用するため、以下の課題があった。
- ・測定対象物が濡れてしまうため、測定後に対象物を乾燥させなければならない。
- ・測定対象物を濡らしてしまうと、対象物の形状、容積、体積が変化するものは測定することができない。
- ・測定に要する時間が長い。
- ・測定には熟練技術が必要となる。
従来の液体を使う技術に代わり、音を使って測定対象の容積や体積を測る方法を生み出したことで、これらの課題を解決した。
測定対象物を濡らさず、乾燥状態で測定が可能
測定後に乾燥させる工程を不要とし、濡らしては都合の悪い対象物の測定を可能にした。
測定に要する時間の短縮
従来の測定方法では測定に30分から1時間程要していたが、測定対象物に測定器をセットしてから約2秒で測定でき、大幅な時間短縮となった。
簡単操作で熟練技術が不要
測定の熟練者、初心者に関わらず測定結果が同一となる測定方法を実現した。
音響式体積計